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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」
それと前作では思い至らなかった、母親世代の鈍感さも感じました。すずの事を気に入り、可愛がりはしても、結局は嫁は便利良く家事をしてくれる対象と思っている姑。漏らさなくても良い周作とリンの関係を、すずに話す親戚女性。娘が里帰りしても、町内の集会を優先させる実母。これは彼女たちも、人として尊重された事がないので、若い彼女たちを尊重する事を知らないのです、きっと。繊細な作りだと思いました。

私はこちらが好きですが、しかしこの作りだと、前作のような大ヒットしたと言えば、疑わしいです。改めて、前作はとても上手く全世代に反戦の心を伝えていたのだと、思いました。

前作ほどのロングランは、多分ないと思います。でもこの作品もどうぞお見逃しなく。すずの言動に、若干イライラした私のような人は、きっと安堵されると思います(笑)。

01月19日(日)
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