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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「Girl/ガール」
閉塞的で、どんどん行き詰る画面。衝撃的なラストとは何だろう?と思っていましたが、ララがあるものを用意してきて、検討が付きました。なのであまりびっくりしませんでしたが、とにかく観ていて辛かった。しかし対照的な、その後の晴れやかなララの姿は、全てから開放されたかのようでした。これで良かったのだとしたら、ララのような命がけの事をせずに済む方法を、大人は考えていかねばなりません。
自分の体のコンプレックスに疲弊するララを見るにつけ、何て私は自分の体に無関心だったのだろうと、すごく反省しました。この哀しさ、子供の頃にヴァンパイアになり、何十年経っても大人の女性に成れない、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の、キルスティン・ダンスとの哀しみと共通していると思います。胸が膨らみ生理がきて、若い頃はスタイルを気にして、あれこれ励んでいましたが、出産後はもう全く。女性としての自分を愛さねばと、この年になって、15歳の女の子に教えてもらいました。
全方面に観てほしい作品です。差別心こそないけれど、いまいちトランスジェンダーに対しては、理解力が乏しい私でしたが、今後は積極的に彼らを応援したいと誓った作品です。
07月08日(月)
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