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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「スリー・ビルボード」
広告屋のケイレブ・ランドリー・ジョーンズも、コツコツ個性的な役で結果を出していますが、こんな普通のあんちゃんで泣かせてくれるなんて。オレンジジュースにストローが入っているのを観て、号泣しました。思えば、ここから「赦しの連鎖」が始まったのですね。ロビー役ルーカス・ヘッジスは、マンチェスター・バイ・ザ・シー」の、破天荒な息子と同じ年頃の役ながら、打って変わって、難儀な母親をなだめる優等生で、全く違う顔を見せます。前回のオスカーのノミネートは、フロックじゃないようです。
ラスト、憎しみあっていた2人が、何を語らうか?冒頭からは、想像も出来ない癒しと静寂の空間。赦しあう心は、やがて感謝も希望ももたらすはずです。レイプ殺人と言う忌まわしい事件から得る教訓が、観客の人生にも生かせるのは、凄いと思いませんか?淀川長治の著書で、「映画をたくさん観て、感受性を磨き、自分の人生に生かしなさい」と読んだのは、高校生の頃。この教えを忘れなければ、これからの人生も安寧に暮らせるかな?と思っています。
02月07日(水)
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