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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「君の膵臓をたべたい」
咲良は、どうしてあれだけ健気で強かったのでしょうか?先日亡くなった小林真央さんのブログで、「癌になった私を、世間はどう思うでしょうか?まだ子供が小さくて、可哀想、でしょうか。でもそれは違います。何故なら、癌は、私の人生を代表することでは、ないからです」の一文を読んだ時、娘のような、この若いお母さんから、一生心がけたい言葉を貰ったと思いました。人生は長い短いに関わらず、様々な境涯に身を置きます。気をつけないと、辛い事哀しい事に、自分の感情が塗れてしまいがち。それらが自分の人生の代表だったら、それこそ、こんな悲しい事はありません。咲良の気持ちも、そうだったのじゃないかなぁ。良き家族、良き友に恵まれ、輝きに満ちた、楽しい人生だったと、自分の心に、周囲に、刻みたかったのだと思います。

成人した恭子(北川景子)のパートも蛇足。高校の時同級生だっただけで、それから付き合いもなかった【僕】を、結婚式に呼ぶかな?母校の先生になったのも、知らなかったんだよね?結婚相手もご都合主義が過ぎます。せっかく号泣したのに、また不満が沸いちゃうわ(笑)。

個人的には、不満はいっぱいなれど、主人公二人の心映えの美しさが何物にも勝り、観て良かったと思います。場内は超満員。巷の評判も、私のように文句のある人は、少ないようです。

07月30日(日)
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