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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「愚行録」
私も厄介な両親の元、しんどい子供時代でしたが、私の親は虐待なんかしなかった。愛情表現が間違っていただけなんだと、改めて感じました。救われるべきは、虐待された子供です。武志と光子が痛々しい。家柄や学歴を鼻にかける人々の内側を、せせら笑うように面白おかしく見せて、実は子供には選べない自分の出自の嘆きや悲しみを描き、虐待された子供の悲惨な末路を見せて、世間に問う作品じゃないでしょうか?「愚行録」の意味をかみ締めたいです。
女性の出演者は、現在みんな三十路超えですが、みんなが回想場面で、ちゃんと女子大生に見えたのはびっくり!さすがは女優さんです。数々の嫌な女性が出てきますが、私は臼田あさ美が演じた宮村が、一番マシでした。でも独身なんだよねー。あぁ。妻夫木聡は、役者として絶好調なんですね。何でも来いで今回も上手い。対して小出恵介は、爽やか過ぎたかな?
ラスト、ファーストシーンとは対照的な、田中の様子が描かれますが、あれは光明ではないな。ほんの詫びでしょうか?石川監督の次回作も、是非観たいです。
02月22日(水)
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