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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「 SCOOP! 」
「そして父になる」と比べてどうのこうの、全く意味がないわ。全然タイプの違う作品だもの。少なくとも私は、こちらの作品・福山雅治の方が断然好きです。「そして父になる」の役名なんか、とうに忘れたけど、都城静は、私はきっと一生忘れない。
癖の強い役が多いふみちゃんですが、今回は真っ直ぐ普通の女の子も好演。強気な鉄の女的な仕事ぶりと、静への思いを見せる女心との落差を上手に演じた吉田羊も、今までの彼女で、私は一番好きです。リリーはあっと驚く怪演で、哀愁も感じさせます。でも一番の脇は、私は滝藤憲一でした。最初は敵役っぽく登場したのに、最後の方にはまるで違う人に感じました。記者の哀歓を、一番感じたキャラです。
終盤、まさかの展開で、本当に驚愕しました。静と野火の行く末に、う〜ん、そう来るかと、少し甘いなと思っていたら、その後の展開への布石でした。この作品は、原田真人監督の「盗写 1/250秒」を元に作られたそうです。元作もそうだったのかもですが、幾らでも変更できるし、この潔い展開は色んな意味を含めながら、深い余韻も残し、私は成功だったと思います。
とってもとっても好きな作品です。大根監督は、「モテキ」をCSで観て、あっ、面白いじゃんと感じ、勇んで観にいった「愛の渦」では、イマイチぴんとこず、「バクマン。」で大ホームラン。あぁ私も野球で表現しちゃった(笑)。この作品、多分設定や感覚はは古いのです。野火の台詞は、それを揶揄していたのでしょう。大根監督が作ったのじゃなかったら、私も野火のように文句言っていたかもしれません。大根監督の作品は、一生観ようと誓った作品。
10月07日(金)
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