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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「マップ・トゥ・ザ・スター」
ジュリアンを絶賛する声が多いけど、彼女は昔から上手いからね。でもファンとしては、いくら年齢を感じさせないスタイルだとして、もう裸だの3Pだの、50半ばの彼女にはしてほしくない。もちろん今回のイタさも計算のうちでしょうが、それでも見たくないなぁ。もっと繊細に50代の女心を映す、メロドラマの彼女が観たいです。
終始仏頂面のミアは、今回とても不細工で(笑)、改めて演技派だなと感心。脚本の描き込み不足で、アガサも魅力的なキャラには成り得なかったけど、そこを何とかするのが一流女優だと思うので、頑張って欲しいです。邪悪なのに天使のように清楚なサラ・ガドン、不愉快極まりない小童を好演したエヴァン、最近昔の好青年どこへやら、気持ち悪さが持ち味のキューザックも良かったですが、私が一番役柄を的確に表現していたのは、オリヴィア・ウィリアムズだったと思います。彼女のみ、心の底から同情しました。
と言う風に不完全燃焼のまま終わった作品。そのお蔭か、観た日の晩に私が発熱しました(笑)。私は全然わけわからんけど、「裸のランチ」の不条理さが大好きで、その他「Mバタフライ」や「ザ・フライ」などの、奇妙奇天烈なのに、深々と滑稽で哀切が広がる作風が好きでした。私が読み取れなくなったのか、クローネンバーグが変わったのか?どちらにしても残念です。
01月11日(日)
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