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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ゴーン・ガール」
実はこの作品、結婚記念日に夫と観ました。大昔「危険な情事」を鑑賞後の夫の、「なんて可哀想な男の話しや。あんなきちがい女に、大事な家庭をめちゃくちゃにされて」と言う言葉に、衝撃を受けた事が忘れられません。反省も誓も一切なし。きっとマイケル・ダグラス扮する夫も、私の夫も、妻は夫を赦し愛しているから、浮気相手の女を打ち殺した、と思ったでしょうね。違うのよ。妻が守りたかったのは子供のいる「家庭」。家庭の一員としての役目を果たしている限り、妻は夫を守るはずです。
浮気こそしていませんが、結婚十数年は、ニックなんか鼻であしらえるくらい暴君だった我が夫。「良かったやん、生きてて娑婆におって」と私がニヤニヤ言うと、「その代り今は針のむしろや」と言う返事が。でも結構座り心地が良さそうやんか、その針。夫婦とは夫と妻の役割だけではなく、いつまでも息子であり娘であり、兄弟でもあり。そして自分たちも親になる。結婚生活を維持するには、多面性を保ちながら、その時々に何を優先するか、柔軟性を持つべきです。そして一番重要なのは、その優先事に対して、自分のパートナーはどう感じているだろう?と、思いやる事。オープニングと同じ場面で終わるエンディングは、全く別の感想を抱かせるものの、この夫婦の行く末は、そんなに悲観的でもないかもなぁ、と思わせます。ミステリー仕立てですが、夫婦ものとして、私的に傑作だと申し上げます。
12月14日(日)
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