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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「アバウト・タイム」
ドーナルは、恰幅が良く線の太い感じのブレンダン・グリースンの息子さんだそうで、びっくり。なるほど顔は似ていますが、お父さんよりナイーブな感じで、押し出しなんてほとんど感じないタイプ。そんな彼が男として息子として夫として、逞しく成長していく姿には、清々しいものがありました。赤毛もチャーミングで、私は好きなタイプの俳優です。レイチェルはまぁ、「パッション」での、ビッチな悪女が印象深かったもんで、まさか30半ばで、こんな可憐な姿を見せてくれるとは、驚愕でした。初登場シーンの野暮ったいのに、新鮮で可憐な様子から、段々と幸せに満ちた妻・母としての美しさが画面いっぱいに広がり、彼女のファンには堪らない作品です。
「非凡な僕の平凡な人生」が、ティムが掴んだ人生訓でした。彼が何を取捨選択したのか、お楽しみに。奇想天外な設定を用い、笑いと涙に満ち溢れて、輝かしい平凡の美しさを描いた作品だと、私は思います。「剣客商売」の再放送を観ていて、大治郎の妻三冬が「この平凡な家庭を、私は切に望んでいました。今幸せでございます」と言うセリフに、最近涙ぐんだばかりです。形は違えど、ティムも三冬も私も、「非凡」な人生を背負って、結婚により平凡な人生を手に入れました。平凡は最強ですよ。その最強さは、毎日の生活を誠実に丁寧に生きる事から得られるのだと、改めて感じました。
10月08日(水)
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