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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「her 世界でひとつの彼女」
予告編からの想像とは違う二人の行く末。これもなんかなぁ。勝手だなと思いました。そう、恋愛なんて相手が人工知能だって、ときめきや嬉しさ、意見の食い違いからの葛藤や苦悩など、相手がリアルな人間と変わらないという事です。相手が感情を持ったなら、自分に都合良くだけは運ばないと言う事。なら、相手はリアルを選ぼうよ。それが言いたかった作品とは受け取れなかったのが、手放しで喜べない理由です。

セオドアの心の友にエイミー・アダムス。人付き合いの苦手なセオドアとは、似た者同士の友人です。ほとんど素顔に近いメイクで演じるエイミーは、彼女の内面の美しさが出ているのでしょうか?心豊かな人であるのに、人生に寂しさや後悔の気持ちを抱えている様子が、とても伝わってきます。とても地味なキャラなのに、深々と私の心を捉えて、とても素敵でした。

ラストは妻の成長を喜べないと言うか、ついて行きかねたセオドアが、学習して出した結果だと受け取りました。傍らには、やっぱり寄り添える「人」がいる方がいいですよね。

07月06日(日)
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