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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「猿の惑星・ジェネシス」
ウィルの恋人の獣医キャロライン(フリーダ・ピント)は、「今の暮らしはシーザーのためにならない」と語ります。どんなに慈しまれようと、自分の本能や本来の居場所でない所で暮らすのは不幸なのです。文明や科学の発展のため、実験台になっていく動物たち。ウィルの「みんな僕が悪い」の言葉は、安易な文明批判や否定ではなく、人間はその労に報いる事を決して忘れちゃいけないなと感じさせます。ウィルの言葉は、父やシーザーへの、愛情ある執着から解き放たれた時に出た言葉で、とても重みがありました。

ラストがあんまり爽やかなんで、えぇぇ!せっかくここまで良かったのに台無しじゃないの!と思っていましたが、少しの間を置いて、ふんふんそう来るか、これなら納得の本当のラストが待っていました。映画史上に残る第一作のラストに、手堅く繋げていました。

シリーズを全く未見の方でも楽しめるように作ってあり、万人向けの優秀な娯楽作でした。

10月09日(日)
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