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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「未来を生きる君たちへ」
張り詰めた空気の続く展開の中、やっと光を照らしたのはエリアスの行動でした。エリアスの行動は確かに崇高です。これで荒ぶる子供たちの魂を鎮めるのには充分。ですが、世間にはびこる「暴力」に対しての答えには、なっていないような。子供の純真な心を見習って、世界が平和になるようにと言う結論なら、些か陳腐な気がします。この出来事に、車の持ち主はどういうリアクションをしたのか?そこにこそ、暴力に対しての答えがあるのでは?

と、色々文句を言いつつも、常に射るような眼差しのクリスチャンが、子供らしい哀楽を見せる終盤は、ああ良かったと、涙が止まりませんでした。多少不満も残りましたが、手応えはまずまず。子供が題材という新境地も、それなりに上手く乗り切ったビア監督の次作も、期待したいと思います。

09月08日(木)
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