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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「抱擁のかけら」
ディエゴが語った吸血鬼映画のストーリーはとても面白そうで、次回作ってもらいたいくらい。その他レナの高級娼婦の時の源氏名のセブリーヌは、「昼顔」のドヌーブの役名だったり、劇中イングリット・バーグマンの作品が意味深に映ったり、映画製作の模様も随所に描かれています。私が好きだったシーンは、盲目のマテオが「今日はジャンヌ・モローの声が聞きたい」と、DVDで「死刑台のエレベーター」を盲目の目で観たがるシーンです。これが伏線となって、マテオは再生するわけですが、視力を失っても映画への愛は不変だと描かれていて、お遊び的演出と共に、アルモドヴァルの映画への愛を実感できたのは嬉しかったです。
というように、内容が悪いと言うより、個人的に残念だった作品です。私は円熟した彼より、昔のパワー溢れた変態チック全開の彼の方が好きですが、でもまた次も絶対観ますよ、アルモドヴァル。
02月11日(木)
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