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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「風が強く吹いている」
陸上競技は個人でするもので、常に自分との闘い、孤独なものだという認識がありましたが、こと駅伝に関しては、チームワークが大切だし、個人競技ではないんだなぁと痛感。自分との闘いであるのは変わりませんが、決して孤独ではなく、一人で走るより責任も重いのです。駅伝というものの見どころと値打ちが、後半とてもよくわかる描き方です。
挫折を経験したカケルの再生も自然に描いています。天才ランナーである彼ですが、刺激を受けたのが素人である他の部員であり、何よりも走る事が好きなハイジであるというのが印象的。そしてカケルの存在が、走ることへの意味や楽しさを他の部員に教えたと言うのも素敵な相互関係でした。
他校の部員も、それぞれ未熟な一年生と人格者の四年生を配置し、四年間やり遂げることで、人間として成長するような描き方も好ましかったです。とにかくとても気持ちの良い作品です。綺麗な涙を流して、スカッと出来ました。
11月14日(土)
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