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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
保護者にもお勉強になることがいっぱい。繰り返しハリーに「私を信じられるか?」と問うダンブルドア。全幅に信頼すると言う事は、非情な辛さも伴うものだ、ということも、今回の作品は教えてくれます。子弟や子供に、その辛さを乗り越えさせるのは、何よりも大人世代が信頼に値する人になる、これに尽きると思います。子供達にああだこうだと言う前に、やっぱり大人がお手本を見せろということですね。

成長する主要キャストの中で、今回一番良かったのは、私はドラコ役のトム・フェルトンでした。このシリーズでのいやみな純血種という役どころはそのまま、哀しさを感じる陰の部分の表現も上手かったです。今回のドラコは、父が投獄され家を背負った息子としての責任と、少年の純粋な部分の残る幼さの混濁した難しい造形でしたが、好演でした。なかなかイケメンに成長しているし、ブロンドの髪は地かもしれませんが、髪が先に目につき顔立ちが生かされないので、ブラックやブラウンに染めた方が、大人の俳優としては使いでが良いかもしれません。頑張ってトム!

あとはハーマイオニーが本当に綺麗になっている!教頭役のマギー・スミスは、今回皺が深くなっていて、六年の歳月を改めて感慨深く思いました。このシリーズも残すところあと二作。次は前後編ですってよ。今回は最近流行りの、次作に向けての前振り的要素も多かったですが、これくらいの水準をキープしてくれていたら、文句はありません。あっと驚く展開になるダンブルドア校長が、ラスト近くスネイプ先生に向けた言葉は、私はハリーの解釈は間違っていると思うなぁ、うんうん。ハリポタファンの皆様、では安心してお楽しみください。

07月16日(木)
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