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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ワールド・オブ・ライズ」
筋としてはレオの造形など少々甘いなと思う部分もあるし、あれだけ非情な事をして置いて、何人もの命も利用し奪っておきながら、良心との葛藤部分を、美しい女性とのロマンスで表現するのは、ちょっと虫が良い気がします。題名にある「嘘」も、国と国との壮大な狐と狸の化し合いも、それほど盛り上がったとも思えません。この作品を観て、中東やアメリカの関係が全部わかったような気がしては、いけないとも思いました。しかしながらそれを補うものが、主役である今のレオには充分ありです。脚本の甘さを監督の演出と実力を兼ね備えるスター俳優で補っていると感じたので、上記に書いた「社会派娯楽作」ではなく、お気楽に「娯楽作」として観た方が良いと書きました。

ハイテク機能による機密漏洩は、ますます容易になってるんだと思いきや、遠く離れた場所から衛星で中東を監視するアメリカに、テロ組織が撹乱させた方法は、とってもアナクロな方法でした。でも胸がすく思いがしたのは、私だけではありますまいて。

01月04日(日)
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