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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「さよなら。いつかわかること」
出演者は皆、本当に自然な演技で実の父娘のようでした。カッコ良さはまるでないけど、普段は寡黙で少々怖いけど、家族を心の底から愛しているスタンレーを、キューザックは朴とつに誠実に好演してました。姉妹役の二人はこの作品が初めての出演だと知り、びっくりです。とにかく自然で可愛くて、絶品なのです。特にハイディ役のシェランは、子どもらしい幼さと、思春期の入口特有の危うさや憂いを、透明感のある雰囲気で見せ、絶品です。サラ・ポリーの子役時代を彷彿させました。ドーン役のグレイシーは、天真爛漫で無邪気な様子が本当に可愛い!子役の、この年齢でしか出せない、自然な光の放ち方を、監督は本当に上手く引き出していました。

情感豊かな切なさとユーモアを画面いっぱいに描きながら、詩的な哀しさを感じる、とても素敵な作品です。深い余韻を行間に漂わせながら、誰しもが理屈抜きの暖かさと感動を覚える、とてもアメリカ的な作品です。この手の作品を観ると、あぁ私はやっぱり、アメリカ映画が一番好きなんだなと、強く感じます。「エイプリルの七面鳥」や「スパングリッシュ」のような、アメリカ映画の小品佳作を愛してやまない、私と同じ嗜好の方に、是非是非お勧めします。

04月29日(火)
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