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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「悲しみが乾くまで」
お互いの寂しさからなのか、愛なのか、二人の間の微妙な感情、アリソン・ローマン扮する女性から、立ち直るきっかけや影響を受けるオードリーの様子、子供たちの素直な感受性、心の拠り所を求めさすらうジェリーの様子など、ビア監督の人間を観察し描く力は、やはり非凡なものでした。ラストも後味の良いものです。

そうは感じても、デンマーク時代のニ作品と比べると、個人的にはいささか物足らない出来です。人が上手く描けていても、イマイチ胸に迫るものがありませんでした。デンマーク時代には丁寧で繊細な描写と感嘆出来たのが、少々辛気臭くも感じています。ベリーの役は当初白人女性の役だったらしいですが、彼女のたっての希望で実現したとか。それなら黒人女性がヒロインであることの味付けも、あった方が良いと思います。舞台はアメリカなのですから。

04月27日(日)
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