ID:10442
ケイケイの映画日記
by ケイケイ
[927812hit]
■「仁義なき戦い 広島死闘篇」(道頓堀東映閉館上映作)
ちらちら作品を覆う戦争の影。この作品の登場人物たちは、終戦時血気盛んな思春期から青年までの年齢だったでしょう。今までの価値観が崩れ去り、日本の勝利を一心に願った熱い心の持って行き場が、その時の境涯により、正しい方向に導かれるか、このようにやくざに身を落すのかは、紙一重だった気がします。
トークショーでは撮影秘話として、北大路欣也が語るには、この作品に出たいと監督に直訴したこと、初めは千葉真一と役が入れ替わっていたが、それも自分の訴えで、交替したこと、カメラマンは元より、スタッフも役者といっしょに泥だらけで撮影に参加した話を聞かせてもらいました。とにかく現場は熱かったとか。近いうちに第一作をレンタルして、絶対観ようと思っています。
さて昨日の私の疑問ですが、浜村淳によると、今日の演目「明治侠客伝」は、侠客ものの最高峰だとか。恥ずかしながら全然知らない作品です。やっぱ私の知識不足なんでしょうね。でも五社英雄の作品もなく、「極妻」作品もなく、やっぱり物足りません。道頓堀東映52年の歴史に、10作品では明らかに上映作が少ないのが、一番の理由だったようです。しかし男くさい東映作品は、私には縁が薄かったと思い込んでいましたが、思い起こせばたくさんの好きな作品がありました。改めて数々の作品の思い出に浸れる、名残惜しくも楽しい閉館上映でした。
04月20日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る