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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ブラッド・ダイヤモンド」
内戦の中、脱出より故郷に残り踏ん張る人々が何人か出てきますが、彼等の扱いは軽く、もっと無常観が漂う掘り下げガ欲しかったです。悪人も白人なら正義の味方も白人。結局はアフリカの人々は、欧米の国の保護や援助なくしては生きられないのだとの苦悩や皮肉が、イマイチ届かない。これでは観た人は、こんなこと知らなんだ、勉強になったわ、ラスト良かったわね、というナンチャって良い人で終わってしまう気がします。私も何にもしていないので、偉そうなことは言えないのですが、せめてしばらく席から立てないほど痛々しい気分になり、自分の無力や無知を恥じる感覚が欲しかったなと思いました。
とは言え上記に書いたように、充分楽しめる作品ではあります。出来が良かったので、もうちょっとこうなら傑作なのにと、贅沢を書いてしまいました。この作品を観て、オスカーはレオ&フンスーコンビにあげたかったなぁと思いました。
04月11日(水)
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