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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「バッド・エデュケーション」
エンリケはファンがイグナシオ殺害に手を染めたことを知り、彼に別れを告げますが、なんか冷たい。ファンがイグナシオに成りすましていたのは、とうに知っていたのに彼と同棲していたのは、好奇心ではなく愛だったんじゃないの?言葉に出して真実を告げたら壊れてしまうからでしょう?確かにファンは殺人者かも知れませんが、その動機には同情できるものもあります。それにエンリケはイグナシオがエンリケを終生恋焦がれていたほどには、イグナシオを愛していなかったはず。昔の甘い思い出だった人より、寝食をともにし体を何度も重ねたファンに対して、あんなにあっさり一瞬で決断出来るんでしょうか?
ガエル君のファム・ファタール(いや、オム・ファタールか?)ぶりを堪能しつつ、男同士の愛の濃厚さに目眩がしそうです。レズビアンを描いてここまで魅惑的な作品にはならないでしょう。やっぱり男の人には勝てないのかと、別に意味で思った次第です。「バッド・エデュケーション」なんですから、そこに留まったイグナシオの姿を通してこれは彼らが通った神学校を指しているのでしょうか?そういえば一番の「悪役」も哀しく破滅しちゃったしね。観たこともない作品を観て、圧倒されまくって終わりの巻き。のんけの男性には辛い作品でしょうか?ゲイの男性は良くも悪くも「とても男らしい」がよくわかりました。
04月29日(金)
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