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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「舞台よりすてきな生活」
「ブラックジャックによろしく」を読んでいる時、障害児を育てる父親のセリフで「この子が生まれて本当に良かったと思っている。でもこの子に障害がなければと思わない日はない。」という言葉が出てきて、不意をつかれた私は泣いてしまったことがあります。この気持ちは、エイミーの母とて同じではないでしょうか?いつか子育てには終わりがきます。まだ10歳のエイミーに、私が守らねばとの母親の盲目的な愛は、良い悪いではなく私にはしごく当然に思えます。メアリーの「子供の前で母親のことを悪く言うなんて!」と夫をなじる姿が、私の思いを肯定しているように感じました。
ピーターとエイミーが別れを惜しみ抱き合う姿に、私はホロホロとまた涙。決して擬似親子ではなく、あくまで友情(愛情)に感じたのが心地よかったです。ラストメアリー御懐妊を思わすショットが嬉しいです。でも他人の子と自分の子は違うのよ。その時エイミーの母の気持ちもわかるでしょう。大事件も起こらず、日々の日常の1コマ1コマを丁寧に描いているだけなのに、楽しくほっこり観る事が出来ました。ビデオでも良いので、是非観ていただきたいです。
02月18日(金)
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