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龍神様のささやき
by 龍
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■七五三
秋も深まり、気付けば今年もあと2ヶ月を過ぎて参りましたがいかがお過ごしでしょうか。

さて、11月15日は七五三となりますが、先週・今週末と、着物や袴、スーツを着たお子さんが、ご家族と一緒にお参りに行く姿を目にする機会がございました。
皆様におきましても、子供の頃に七五三のお祝いをされ、神社やお寺に行ってお参りをし、記念の写真を撮影された方がいらっしゃるかと思います。

その由来については、徳川家五代将軍、徳川綱吉の子、「徳川徳松」の健康を願っておこなわれた行事が起源と言われているもの。また、旧暦の11月15日は「鬼宿日」となり、鬼が家にいて出歩かない日と言われている為、その日に子供の成長を感謝し、健康に過ごす事を願う為の行事が、今日まで続いている形となります。

その昔、日本でも今ほど医療技術が無かった時代、体の免疫や抵抗力が小さい子供は、幼くして命を無くしてしまう事が多くございました。
実際、上記で名前が出た「徳川徳松」も病弱であったと言われ、5歳という年齢で亡くなってしまいました。

戦後においては、貧困や食料不足などが影響し、命を落としてしまう子供が多かった状況がございましたが、神様や仏様のご加護により、三歳まで生きられた。五歳まで育った。七歳まで無事に迎えられた。という、本当に切実な思いがあって、それぞれの歳をお祝いする意味があります。

また「三つ子の魂百までも」、ということわざがあるように、人間は三歳までに経験したことが、その後の性格に大きく左右を及ぼすという意味から、三歳をお祝いする。
五歳に関しては五行説に通じる面もあり、地球に最も関係が深く、肉眼で見る事ができる「火・水・木・金・土星」という五つの惑星の力を受ける事を意味し、七歳は、そこに太陽と月を加え、それぞれが持つ気のエネルギーを受け、大きな力で守って頂く事を願う意味が込められています。

今は、子供が幼いうちになくなってしまう事も少なくなり、その意味や、神仏様のご加護というものが忘れられてしまいがちな面もございます。
しかし、いつもお伝えさせて頂く言葉ではございますが、行われる行事にはそれぞれ大きな意味があり、皆様の幸せと健康を祈る意味が込められている。そんな大切な部分がある事に、目を向けて頂けたなら幸いに思います。
11月11日(日)
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