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龍神様のささやき
by 龍
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■ハロウィーン
先日とあるお店に入った所、ハロウィーンのグッズが売られていました。変装の衣裳を始め、キャンドルやお菓子、カードなど、「こんなに沢山っ!」とビックリするくらい、多くの物がありました。

日本でも、多くの方に知られるようになってきましたが、今月10月31日はハロウィーンとなります。

元々はケルト人という、ヨーロッパの民族の収穫感謝祭が、キリスト教に取り入れられたものと考えられていますが、この日の夜には、亡くなった方の霊が家族の元へと霊界から訪れてきたり、魔女や悪魔が出てくると信じられていました。

そんな魔物から身を守る為に魔除けの火を起こし、仮面を被っていた事が、いつしか子供達がお化けの仮装をし、「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ)」と言い、近所の家をまわってお菓子をもらう、ハロウィンパーティーへと形を変えて行きました。

そして、ハロウィーンのシンボルといっても過言ではない、お化けカボチャ、「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるものも、元々は、蕪(かぶ)をくりぬいた物が使われ、イギリスやアイルランドなどのヨーロッパ諸国では、今も蕪を使っている所もあるようです。
こちらも、アメリカに移民された方々が、種と中の空洞の割合が多く、くりぬきやすいオレンジ色のカボチャを使った事によってその形を変え、広がっていった状況がございます。

このカボチャに怖い顔を彫り、中にロウソクを立てて家の外におく事によって、悪い霊を怖がらせて追い払う意味がございます。

そんな、楽しくて面白いイメージがあるハロウィーンですが、改めまして、「亡くなった方の霊が家族の元へ・・・」という点からアメリカ人の知人に聞いた所、「分かりやすく言えば、日本のお盆のようなもので、死んでしまったおじいちゃんやおばあちゃん、ご先祖様をお祈りする事もあるよ」と、仰っていた事がございました。

良くも悪くも、宗教的な出来事が、イベントやパーティーとして商業的に捉えられる事の多い昨今ですが、そんな海外のお盆とも言えるこの行事に、今一度ご先祖様への感謝と反省の気持ちを思い出して頂ければ幸いに思います。
10月14日(日)
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