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龍神様のささやき
by 龍
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■塞翁が馬 (さいおうがうま)
中国の故事成語、昔からの言い伝えや教訓のお話に塞翁が馬、というものがございます。有名な話なので、聞いた事がある方がいるかもしれませんが・・・。


中国の北の方、国境の塞(とりで)の近くに、占いの得意な翁(おきな=おじいさん)が住んでいました。ある時その翁の馬が、どうした事か北の地へ逃げてしまいました。人々は気の毒に思ってなぐさめに行くと、翁は「この事が幸福になるかもしれない」と言いました。

すると数ヵ月後、逃げた馬が他の良い馬を連れて帰ってきました。人々はお祝いの言葉を翁に言うと「いや、この事が不幸になるかもしれない・・・」と言いました。

その後、家にはどんどんと名馬が増え、翁の息子も乗馬が好きになりましたが、ある時に落馬し足を骨折してしまいました。かわいそうに思った人々がお見舞いに行くと、「いや、これが幸福になるかもしれない」と言いました。

それから1年後。国境近くの塞に敵が攻めてきて、村の若者は皆戦いに出て、10人中9人が死んでしまうような、悲しい争いとなりました。しかし、落馬をし足が不自由であった翁の息子は、戦いに出る事はなく無事だったというお話です。


ご相談を頂く中でも、「彼女とケンカして、おまけに風邪までひいて寝込んでしまいました。最悪です」とメールを頂いた数時間後に、「会社を休んだ自分の事が心配になり、彼女が看病に来てくれて仲直り出来ました」。
「元彼と別れた時は、本当にその人しか見えずに苦しかったけど、今の彼に出会える事が出来て、本当に幸せです」といった状況は、数え切れない程にございます。

塞翁が馬のお話の通り、物事が起こった際にそれが幸か不幸かはその時には分からず、その都度必要以上に喜んだり、または落ち込んで気持ちの上下が起こってしまわないよう、気を付けて頂きたい面がございます。

いつどんな時でも冷静に、物事に動じない心をお持ち頂ければ幸いに思います。
11月25日(土)
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