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声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■お茶が好き
モンスターVSエイリアンの日本語吹替え版を旦那と見てきました。
大統領が森川さんでした。パンフを買ったのですが、大統領はお茶が好きらしいです(笑)この設定に関しては、お話の中でちゃんと効果的に使われておりました。
大統領はとても面白い役でした。吹き替えメンバーがすごくよかったです。主役のスーザンことジャイノミカ役のベッキーもなかなかがんばっていましたし、スライムモンスターボブ役のバナナマンの人も上手かったので、実際にタレントさん(お笑いの人)だと気がつかないほど。
私個人的には、中で出てくる巨大な虫のモンスター(ムシザウルス、台詞はなし、鳴き声のみ)がキャラ的には超お気に入りになってしまいまして、帰りにパンフと一緒にぬいぐるみを買ってしまいました。この逝っちゃってる目が、実にかわいい(好み変?)

さて、3Dシアターで見れなかったのがちょっと残念ですが、この作品、予想以上に面白かったです。
というのも、これは特撮SFマニアにはもうニヤニヤとわくわくがとまらない、まるで全編を通して、カルトクイズ状態。パンフの解説を読むまでもなく、1960年代の日本の怪獣映画をずいぶんレスペクトしているというかオマージュというかパロディしているなぁと思ったのですが、解説ではもともと大きな女の子になる設定なども1950年代のアメリカのSF映画パロディらしいですし、半漁人現るとか、ハエ男の恐怖とか・・・あと気がついた限りでは、マーズアタックにインデペンデンスディに未知との遭遇にスターウォーズにスタートレックにファンタスティックフォーに・・・きりがないぐらい。よほどのオタクもといいろいろなSF映画を愛している人が書いた脚本と設定なんだなぁと感心。(日本の怪獣映画でも超有名な某作品も見事にオマージュされています、これは誰でも気がつきます、見てのお楽しみ)

個性的な登場人物が多いなかで、メインになるモンスターと女の子の合計4人(だからファンタスティックフォ・・・)も凄くいい感じの設定になっているキャラたちでしたが、その他でも、ブラックなサイドでラスボスのギャラクサーと出番が少なくても十分キャラ立ちしてかなり目だっていたのが大統領。このおっさん、本当に・・・お茶好きで、周囲にもお茶を振舞おうとするところはピカード(TNGことスタートレックネクストジェネレーションのエンタープライズの艦長)さん、スタートレックではおなじみのレプリケーターもどきもありました。あと、中で原語ではキーファーが声を当てているキャラ(モンガー将軍)が居るせいなのか、ジャックバウアーにどうするか訊いてみたいなんて台詞が飛び出したり、これは日本の脚本が遊んでいるのか?原語ですでにそうなのかは字幕版を見ないと確かめられないなと。

それと吹き替え版としていちばん凄かったのは、やはりなんといってもエイリアン(ギャラクサー)役の青山穣さん。もうすばらしすぎてMVP。

そうそう、エンドロールの前のエンディングが始まってもすぐに席を立たないようにしてください。エンディングからエンドロールの間にも続きの落ちがあります。ここでも大統領が・・・

そんなわけで、なんだか異様に面白かったので、DVDがこれまたオタクな意味でも楽しみです。
SF映画を片っ端から見ているとか古いB級の怪獣映画とかが大好きとかいう人じゃないと、マニアックな楽しみ方はできないですが、そういう基礎知識がなくても、たとえば、女の子の自立を促したり(結婚して旦那についていくだけが人生じゃない、自分の人生は自分が主体的に切り開いて行かないとだめだ)とか、人を見かけで判断してはいけないとか、偏見を持つのは残念なこと、知らないうちに相手を傷つけているかもしれない、自分の人生を後悔しないためには、現状を嘆いていても始まらない、自分から積極的に関わり、勇気と努力をもって自力で道を開くんだ、仲間を大切にしよう、敬意を持って人に接すればおのずと周囲に見方が集まってくる・・・などなど、いろいろな人生訓を含めた子供たちに知って欲しい気がついてほしいメッセージが含まれています。そういう意味では、アメリカで沢山作られている子供のための良いお話のひとつともいえます。



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07月18日(土)
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