ID:102711
声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■Horripilation(鳥肌が立つ)
WA06
WAの中毒患者らしいという素性の一部がばれた時任を巡っての攻防。若いヤクザ達が沢山出てきます。
淡々として生きてきた筈の久保ちゃんが、時任をさらわれ壊れて行く様が描かれています。
チャプター6の終わり際で久保が言う「できる?やってみなよ」
この”やってみなよ”の部分でぞくぞくと鳥肌。壊れている久保ちゃんは恐ろしい。
チャム役の近藤隆君は小野大輔くんに雰囲気が似ています。
伊藤健太郎君はさすが、千葉進歩君が驚きのおっちゃん役(できるから仕方がないというぐらいのおじさん)
坪井智浩君(私はこの人はゼーガペインのクールな司令官役で知りました)、彩雲国のタンタンで人気が出た勝杏里君、図書館戦争で有名になった前野智昭君、森川さんのBL共演(タッチ・ミー・アゲイン)で知った阿部敦君。などなど、若手有望株が目白押しです。後々(10年後ぐらいに)キャスト表を観て、あれまぁこの人がこんな脇だったのねってなること請け合い。
なんとなく、石川さんと森川さんは、昨年末にライブをやったせいか、二人のこの世界への嵌り具合が確固たるものに、二人の泥沼の底でがっちりと手を繋ぎ合って微笑んでいるような絆が、いままで以上に明確に演技に現れていて、時任はより時任らしく久保ちゃんはまさに久保ちゃんで、驚くほどに息があって居ました。
関俊彦さん辻(オブライエン)親八さんの見守り大人組、敵としての立場がより明確になった小杉さん演じる真田。この3人の存在感のある声と演技が中身をぐっと引き締めて居ました。
そして、チャプター7の波間での会話の後、波の音にまぎれてどっとなだれ込むようにして始まる曲「エソラゴト」。あまりに素晴らしくて、二人の歌声が甘いのに切なくて、旦那が隣で雑誌を読んでいるのに、歌のサビで思わず眼から涙が溢れて止まりませんでした。
ずどーんとやられた感じです。
西岡さんの作曲の才能もどんどん開花している感じ。
この曲の出来具合は、やはり同じくライブを通して、歌い手二人の力や個性をより具体的に明確に掴んだ成果なのではないかと、実感するすばらしさ。そして紡がれる峰倉さんの詩が、これまたメロ付きの二人の歌声になるととりわけ切なくて切なくて儚くて・・・本当に聴き入ってしまいました。良い出来でした。最高。
SEもBGMも含めて、原作の世界観を補完しつつも上手く再現できている秀逸な仕上がりだと思います。
この事件を通して、久保ちゃんは確実に以前の久保ちゃんじゃなくなったし、時任も変わった、そんな気がします。次を聴く(読む)のが恐ろしいぐらい。峰倉さんの復調を祈りつつも、これ以上破滅になりそうな先を知りたくない気持ち。そして恐い物みたさの気持ちも・・・

嵐のあと(BLCD)
旦那が隣で別の事をしているのを良いことに、一気に聴きました。
森川さんがモノローグも含めて喋りまくり。こんな風に、自分の心の中をさらけ出して吐露しながら、相手との間合いをはかりつつ、恋愛をしている作品は始めてに近い印象。非常に新鮮でした。
直前にマクロスFを観ていたせいか、中村悠一君の声を聴くだけでアルト君のビジュアルが出てきてしまうので、一生懸命ジャケット眺めながら聴きました。(鈴村君がラビに聞こえちゃうのはもはや回避不能)
幸いに森川さんが、最近のどのキャラとも違うノーマルな人の雰囲気満開だったおかげで、しっかり物語として人間関係のさまざまな天候模様(時に大風が吹きすさんでました)が楽しめました。
付録の別冊インタビューを読むと、主演の二人も物語には面白さを感じた様子、森川さんは久々のチャレンジで役をかなり楽しんで演じた様子、聴いた印象と一致。
森川さんの日常生活での泰然自若ぶりが垣間見えるインタビューも面白かったです。

手元にはコルセーアも来ています。明日聴けるかな?(天気が悪けりゃ聴く時間がありそうです)


08月30日(土)
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