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声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■吹き替えキャストに期待
CLOVERFIELD(クローバーフィールド)
機内上映ではなくて、チェックインまでの時間を利用した買出しの途中で寄ったKONAで一番大きい(たぶん)本屋さんBORDERS(CD、DVDも取り扱っているところです)で19.90ドルで棚に並んでいたため、思わず買って夜に部屋で見ました。
とりあえず出演者名だけネットから
マイケル・スタール=デヴィッド(ロブ)
マイク・ヴォーゲル(ジェイソン)
オデット・ユーストマン(ベス)
ジェシカ・ルーカス(リリー)
リジー・キャプラン(マレーナ)
T・J・ミラー(ハッド)
ほとんど無名に近い、しかし演技力のある若手の俳優さんを使うことで、ドキュメンタリー風の構成に余計に臨場感を与えてくれます。
ハンディカメラが嬉しい主人公が、恋人との日常を撮影したテープに、遭遇してしまったとんでもない体験が上書き記録された物を再生している。
それを見ているのが観客という想定です。
素人カメラで手振れしまくりなのに、なぜか決定的瞬間のように、しっかりと要所は画面に映りこむというスーパーカメラマンなんですが、そこは映画なのであまり深く突っ込まない。三半規管が敏感な人は気分が悪くなる可能性がありますが、あまり大画面でみなければ大丈夫かな、音質が非常に良い作品に仕上がっているので、劇場の大画面でできるだけ良い音響でみると、死ぬほど怖いかもしれません。
そんなシーンが満載です。
このカメラを持った主人公が、親友のロブ(ロブは日本勤務が決まったので)のサプライズパーティを開催。
このパーティの途中で発生するとんでもない事態、突然の激しい揺れ、爆発、そして宣伝にも出てくる、爆発とビルの倒壊(何かわからない巨大な動く生物がビルを破壊)を目撃、そして飛んでく自由の女神の頭部。
これらがすさまじい迫力で画面に迫ってきます。しかも個人のアングル、主人公が撮影するカメラから見た世界だけがすべて。
人間関係は、ビデオのつなぎ目に前の記録として残っている恋人の映像、彼女との会話、そして始まりのパーティでの延々と続く、海外に赴任することで、すこしこじれてしまった友人関係と恋人関係。
だいたいの人間関係が把握できたところで、あとはひたすら破壊と惨劇から逃げ惑う主人公と友人の女性の4名。しかし、だんだん逃げ場も失い、ただ逃げているだけでは収まらない緊急事態に直面します。
とにかく非常にナチュラルで自然な俳優さんたちの演技が、かなり臨場感を出すことに成功していますし、カメラアングルやカット割りも、主人公が走りながら撮っているにもかかわらず、結構狙った上手さがあります。何が起きているのかまったく判らないままで、どんどん恐ろしい事態になっていくので、非常に面白かったです。
いやぁ、巷の事前評判では、ブレアウィッチの手法で宇宙戦争を焼きなおしながらも、舞台を米版ゴジラにした。
というのがあって、確かにアイデア的にもシチュエーション的にも言いえて妙の素晴らしく良く分かる分類方法ではありますが、これだけでは想像ができない迫力と演出の上手さ、そしてかなりお金も掛けたに違いない、どこまでセット組んでどこからがCGなの?という、久々にCGの活用の上手さに唸ってしまう作品でした。
SF好き、パニック好き、若者の愛と友情が好きなら、かなり楽しめます。
メインの役者さんが30歳前後なので、これは吹き替え版の役者さんの演技に期待をしてしまいます。
ロブを森川さんカメラマンのジェイソンを三木さんで是非よろしくお願いします。(爆)
ここに描かれているアメリカの軍隊が、とても勇敢で頼もしくて、日本にはこういう組織がないのはいざと言うとき困るなぁ・・・なんて途中で思ってしまうほどに、逃げ惑っている途中で見かける軍隊はすごくカッコよかったです。物凄くがんばって未知の怪物と戦っています。
で、肝心の破壊者(日本語タイトルです)は、うーん、デザインはいまいちだったなぁ・・・やっぱり、この破壊者は、あの近所の赤い惑星から来た、なんて裏設定ないですか?うーん、破壊者側をもうすこし怖くデザインしてほしかったかも。演出の怖さに負けてる感じがしました。
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04月27日(日)
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