ID:102711
声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
[857852hit]

■わ〜い〜わい(微修正)
今日は各誌にも載っていました、広川さんの訃報。
ネットだけでなく、TVや新聞を通じて、一般家庭にも悲しいニュースが駆け巡っていたように思います。
我が家の朝日新聞のお悔やみ欄にも、写真つきの記事が掲載されていて、お姿ひさしぶりに拝見して、目が曇りました。

広川太一郎さんといえば、山田さん、野沢さん、伊部(雅刀)さんなどとかと同じ時代に活躍されていた方で、結構バラエティ番組やクイズ番組での顔出しのナレーションのお仕事などもなさっていました。
そんな経緯から、私ぐらいの年齢層の人間にとっては、あの年代の声優さんは今の声優さんよりも、親と共有して知っている、お茶の間にも浸透した役者さんだったと思います。
広川さんドラマにもまれに出ていましたよね、確か(うろ覚えで済みません)。
1970年代1980年代は、声優さんが出てくる特番なんかも結構あって、富山敬さんなんかはお歌も披露されていたような記憶の断片もあります。
佐々木功さんなんか、家族対抗歌合戦のような番組にも出ていらしたような・・・
あのとき居た息子さん、きっと既に普通にお兄さんに(おじさん)なっているんだろうな・・・

最近放送されていた大胆MAPのような、声優さんやアニメのキャラを扱うこと自体を、特異で不思議な雰囲気になるような、そんな妙に勘違いのような取り上げ方をする番組が出てくるようになった。
こんな風潮の背景に、オタクを奇異の目でみて、特殊な文化のような取り上げ方をすることそのものが、なんとなく重大な性犯罪をしでかした某Mの事件などの影響があるように感じます。犯罪を犯したM君みたいな人、アニメやゲームが趣味の引きこもりの人=オタク=性犯罪の温床みたいな、アニメやそれにかかわる職業の方々までをひとくくりにした、一種の偏見の連鎖を生むきっかけになってしまったのかもしれないなと思うと、残念でなりません。

もともと、家族全員で見るゴールデンタイムのアニメが死滅して10数年。
もはや親と子が同じ食卓を囲まない夕ご飯時。
それがたとえ土日でも?本当にそうなのかなぁ・・・・
親子が経験を共有できない、お友達と自分も含めて、昨夜見たアニメが・・・という共有体験を通した会話ができない、同じアニメや声優を好きなファンの間でしか経験や感想を共有できない、そういう今のアニメの位置づけにも、残念なものがあります。

まあ、こっち方面の愚痴はやめます。
昨日はショックであまり書きませんでしたが、広川さんをお名前も含めて意識したのは、600万ドルの男のリーメジャースの吹き替え、謎の円盤UFOの司令官約の吹き替え(今は大御所の羽佐間道夫さんが若き士官のフォスター大佐、仮面ライダーのおやっさんこと小林昭二さんがフリーマン大佐を担当していたっけ)。
30代の方には犬のシャーロックホームズが一番知れ渡っている役なのかな?(ヤマトの守お兄さんなども)。
一般には新聞に書いてあるように、007シリーズでのジェームズボンド(ロジャームーア)の吹き替えが代表作に挙げられていますが、個人的にはダンディ2という娯楽アクションドラマでのトニーカティス役が一番記憶に鮮明です。
このドラマではロジャームーアをもう一人のFIX声優さんである佐々木功さんが担当、親友役のトニーカーティスを広川さんが担当、いい声チームだったのが忘れられないです。(DVDBOXを持っていたりしちゃたりしてみたり・・・)
広川さんの軽快なギャグは、ミスターBOOよりもこっちが先ですし、計画的駄洒落のてんこ盛りでオリジナル台本を丸無視するスタイルも、このダンディ2の旦那役で確立された、原点があったのではと思います。
この作品は本当に広川節による名言が目白押し、毎週繰り返して同じおやじギャグをかっとばすので、最後には言い出す前に分かってしまいました。
たとえば、悪い奴らに捕まって脱出するシーンで敵を殴りながら叫ぶ「窮屈十靴運動靴」
悪い奴らと格闘中の雄たけび「熱血〜!」
怒ったときには「あたまにキナコ」
殿様も旦那もめっぽう美人に弱くて下半身もゆるいので、いつも女スパイにだまされる、
(フジ子にめろめろなルパンの原点がここに)
美女を見ると「うれしこちゃん」「子猫ちゃん」の連呼(笑)・・・

[5]続きを読む

03月09日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る