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声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■(続)とりあえずダイエットしよう(笑)
誘惑には弱いので・・・しくしく
今日はダンテの日でした。
DVD第6巻(最終巻)を観ながら、インナースリーブの板垣監督のコメントを読んでおりました。
キャストの演技に関して。
どんな注文をしたのか(演出ですね)という問いに、監督さんが答えるに、森川さんダンテには「素でやってもらって良いです」という感じだったそう。
監督さん、オーデションの他の方々に感じなかった、森川さんの第1印象にダンテのイメージを感じて、マイクを通した声を聴いて確信したとのこと、森川さん自身の醸し出す雰囲気がダンテだったらしい。
側に居る女の子が「この人だったら付いて行っても大丈夫」という安心感を与えるキャラの人を捜していたらしく、まさにそんな感じだったとか。うーん、天下のN○Kで「俺は悪(わる)ですよどうせ!」とカミングアウトした人なのを知らないなぁ(笑)。
オーディションで森川さんがイメージして演じたダンテを、そのまま採用した、という事なんだと思います。
キャラつくりは役者さんと一緒にやる監督さん。
大塚さんがモリソンの役を自分の側に引き寄せ、セリフ自体は変えずニュアンスだけ好きなように変えて演技をしていたそう。最終話でダンテが刺し貫かれるシーン、痛そうな演技をするのかどうかの部分で「いやダンテは死なないから」と説明するだけで(森川さんに製作の意図が)伝わったとのこと。
役者魂を尊重し、役者さんが自分の中から出してくる解釈や演技を、現場でより優先して採用したということだと思います。演出意図と声優さんの演技が噛み合わなければ、それはもう人(キャスト)を変えるしかない(そこまで行くのね)、という考え方なのだそうです。一度信頼を獲得した声優さんにとっては、かなりやりやすい監督さんかもしれません。
大御所の野沢さんをシドにキャストしたとき、出落ちになっちゃうと(小物にみせかけラスボスであることが、第1話の最初にばれてしまう)ことは分かっていても、結局それでGOがかかったとのこと。野沢さんの存在感は半端じゃなかったし、最終2話分でのダンテとシドの対決は、非常に見応えがありました。
ここで、アニメをみたので、すこしだけ感想を。
DVD12話(最終話)
ダンテがシドの罠にはまって魔界で張り付けになっているシーン。
パティがしがみついてダンテを目覚めさせようと、泣きじゃくりながらもダンテに謝る場面、ここのパティ福圓さんの演技があまりにすばらしくて、ぞくぞくしました。その後、地上に戻ってきたダンテがパティをチラリと観るシーン、絵がこれまたカッコイイのですが、森川さんが鼻で「ふっ」と笑うのですが、このニュアンスが絶妙で、ここでも鳥肌。その後にはダンテがめずらしくパティにお礼をいうセリフ(たぶんダンテはそのつもり)、ここでのダンテの演技が・・・これまた超絶品。
ダンテというキャラは、ただカッコつけてクールに面倒くさそうにしゃべっているのでは全然なくて、人間の部分の暖かさと、悪魔の部分の冷酷で残忍な部分が、彼の中で渾然一体となった状態、複雑で不器用な心の持ち主。そんな彼の、さまざまな感情の揺れ動きを一生懸命に隠そうとしながらも、ちらちらと漏れて見える感じ。絶妙なバランスで、暖かみと残忍さが表現されています。
森川さんの役者としての真の力が垣間見れるシーンです。
監督さん、最終話みてきっと、改めて森川さんをダンテにキャストしたご自分の直感力を自画自賛しているに違いないです(笑)。
ドラマCD第2巻
第1話はピーターパンに成りたかった悪魔のお話、ゲストの主演は山口勝平さん。
パティのいる孤児院の院長先生が、スタートレックヴォイジャーのジェーンウェイ艦長の松岡洋子さん。元上司ですから、ダンテの森川さんは絶対に頭が上がるわけがないので、ドラマCDを聴きながら、ダンテの声がぜんぜんトム・パリスには聞こえないのが、ちょっとだけ残念に思えるぐらい。
ピーターパンは大熱演、状況がどことなくマイケルジャクソンの苦悩にも似ている感じがします。
ダンテが寝ているシーン、寝言を言うのですが、なんとも可愛いダンテ。
第2話はマクレーン警部な賢雄さんとダンテ森川さんががっぷり四つ。
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03月02日(日)
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