ID:102711
声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■監督と役者
ビーボーイゴールドの今月の春抱きマンガ。岩城さんが監督との確執を乗り越えて新境地を開拓した作品で初日舞台挨拶、そしてなんと、日本アカデミー賞で冬の蝉が・・・

なるほど、役者と監督さんの相性やせめぎ合い、きっとあるだろうなって思ってしまいました。
で、ちょっと映画の薀蓄を・・・

コラテラルのマイケル・マン監督は、トムを岩城さんのようには殻から脱却させられなかった、マン監督は役者の本質を見るより自分の望む映像(画面配置や色や動き)をカメラに収めるタイプの監督さんなのではないかと思う。たとえばマイアミバイス、これのジェイミーもコリンも、ダーティな役なので厳しい男らしくやさぐれた表情なのは良いけれど、一度もキュートな表情を拝めなかった気がする。もしかして、マン監督がそういう表情を画面に納めるのが嫌いなの?マンは人嫌いなのかもしれない。人間の汚いどろどろとした部分を描くことには長けていても、その内在する美しさを表現することに興味がないのではなかろうか?
激しくダーティな争いの中でも刹那に見せる活きた役者の人間的な表情って、時としてぞくぞくするぐらい綺麗だったりキュートだったりするのになぁ・・・もったいないなぁといつも思う、設定がすごく魅力的なだけに、どうしてこんなに救われない風につくるのかなぁ・・・

一方で、自分の望む絵の中で役者の持ち味を最大限に引き出す監督さん、同じトムつながりで言えば、印象的なのは宇宙戦争でタッグを組んだスピルバーグ監督。
スピ氏の才能は作品の中のキャラがとても豊かな表情で生きている感じがする・・・トムは宇宙戦争で初めて、茫然自失でおしっこちびるぐらいに怖がったし、半狂乱になったし半泣きにもなった。普通なら良い男台無しのシーンなのだが、そんなトムがとても生き生きしていた。もっと役的にはカッコイイはずのミッションインポッシブルシリーズより、ずっと存在感があって、明らかにトムは宇宙戦争で一殻剥けたのではないかと思う。
同じく、スピルバーグ監督作品で、森川さんつながりのミュンヘン、エリックバナが従来とは違う表情を見せてくれた。こんなにもキュートで繊細な表情をする役者だなんて、只苦悩していたハルクよりもずっと繊細なのに強い信念が表情に表れていて、すばらしい表情をカメラに収めてくれた。
スピルバーグは人が好きで人間の感情を追及したい人なのではないだろうか?
だからこそ、役者がその役の中に没入した瞬間の、刹那に見せるすばらしい表情を、最高に良く映えるアングルで映像に収める天才なのだと思う。

一方、正反対に人間を撮らせたら最低最悪で、美男も美女も見事にブスに撮影してくれるのが、ルーカス大先生(笑)。あの美女のナタリー・ポートマンもキーラ・ナイトレイも、みーんなそこいらの町のオネエェちゃん以下に、ハンサムでキュートがあふれんばかりのユアンですら、時としてとんでもなくブチャ、あの美形のヘイデン君なんか悲壮、ファンが嘆くこと嘆くこと・・・失言。
私、どうしてもスターウォーズは作品として没入できないのが、この役者さんの映像の不味さにあると思います。CGや着ぐるみ宇宙人は実に生き生きしてるのに・・・へんだなぁ・・・メカはすばらしいのになぁ・・・もっとへんだなぁ、ルーカスはメカフェチ?(爆)

やっぱり役者さんは、監督は可能なら選んだほうがいいと思います(笑)。

演技といえば、アクションについてもう少し。森川さんつながりの役者さんを引き合いに出します。
体当たりでやり直しが効かない、アクションシーン。たとえば、町が壊れたり、セットごと爆発(爆破)したりと、あまり何度も繰り返してそのシーンを撮影するには、あまりにお金がかかりすぎて、ほとんど一発勝負に(まあ、一発ではないと思いますが)なる、そんなシーンでの、役者魂というか役者センスのある役者さんといえば、実はがトムは秀逸だと思います。

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11月08日(木)
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