ID:102711
声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
[857944hit]

■冬の蝉のように(微修正)
冬の蝉の3巻目を観たいのに、旦那が家に普通に居ると、やっぱり困ってしまうものですねぇ・・・ドラマCDなら、まあ、ヘッドフォンかけてすこし離れて居れば、ばれにくいと思うのですが・・・
そんなわけで、彼が昼寝するか用事で単独で外出するチャンスを窺っていたら、幸いなことに、夕方オートバイを弄りに家を出て行きました、しめしめ1時間は帰って来ないぞ(笑)とばかりに、すぐさまDVDをセットして観ました・・・

OVA冬の蝉(第3巻目)ー東京悲話ー
私、事前にスタッフとか関係者が絶賛したり一押ししていると、観たり聴いたりして、ちょっとそうでもないんじゃないって考える方なのですが、この作品はドラマCDでも繰り返し聞いて、とっくに泣き腫らしてたし、何より、参加はできなかったけれどライブパスコレのDVDで森川さんと三木さんが生の朗読で一番凄まじいシーンを演じていて、あの演技で役者森川智之に惚れ直して以来、ファン街道まっしぐらな自分が居るわけで(コラムのサイトのごく初期にバカみたいに乙女な感想を書いてます、滝汗)出来が悪いわけではないと、特に演技面では、過去の作品より劣る筈はない、それだけは確信していたので、有る意味、確認する気持ちで観たのです。
正直、号泣はしなかったのですが、ぞくぞく鳥肌が立ちました、そしてやっぱり目頭からは水分が流出しました。こんなに分かり切っていても、心臓が締め付けられそうになったのは、やっぱり彼らの演技が熱かったからです。

作画は、1巻2巻に比べると、一番ましというかアップのバランスが綺麗で、原画がんばっているなぁという印象、もともと新田さんの絵はイラスト向きというか止め絵でこそその真価をはっきするというか、総ての動きが止めた絵柄の中で完結して語り尽くしてるというか、ぶっちゃけ(キムタク風)動かすと池田理代子や青池やす子の作品とおなじぐらい変になるパターンの作画だと思っていたので、へたに新田作品のバランスでぐいぐい動いてもらうと、それはそれで気色が悪い絵になるため、このぐらいのデフォルメは丁度良いというか、これでもTVでベルバラ観たときぐらいの違和感は消せないけれども、それでも綺麗な絵が動いているので、慣れればOKでした。

講釈が長くてすみません、アニメの絵の好みは、甲殻機動隊ぐらいのリアルデフォルメ(リアルなようでいて、実はアニメでしか表現できないパースやアングルでの動画、いわゆるジャパイニメーションの真骨頂)が好きなのですが・・・
こういう新田さんのイラストチックな絵柄の場合は、リアル感を損なう引きのパン画像よりも、綺麗な絵柄が生きるアップの多用は大歓迎。
3巻目が戦争シーンでなかったこともあり、ここに来てやっと新田絵を上手く動かして見せる技が見いだせたのかなって感じでしょうか?スタッフの方々の並々ならぬ努力と気合いと執念を感じた、そんなアニメに仕上がった気がします。アニメオタクもどきの私の感覚でも3巻目は合格点だと思います。惜しいのは、色指定のバランスの悪さ、もっと色目やトーンをセンセーショナルに出来るはずなのですが・・・色指定の方のセンスだけが、1巻目からずっと同じ(最初に美術が決まるので、代わる分けないですね)なのが残念でした、背景は良い色目が出ていたので美術のスタッフは優秀、効果も、特に雪の表現や光の処理も光効果の魔術師軍団と呼ばれたマッドハウスほどじゃないにしても、なかなか綺麗でした。アニメ絵の色指定がアニメ動画スタジオの設備機材的制約なのか、単純に色指定して決めた方々のセンスだけの問題なのかは不明ですが、人物の服装に使っていた色目に関しては、注文をつけたい気持ちもあります。
それ以外は、相変わらず引きのアングルと画面構成に、カメラアングル的なセンスの不足を感じましたが、全体のバランスと仕上がりは、かなり良かったです。
すみませんねぇ、スタッフさん怒らないでください。注文が多くて(TT)。
どうやら自分は・・・普段みているアニメでも気合いを入れると、本当は各スタジオの黎明期からの歴史的経緯や作品群から言える特技や得意不得意特徴など、1990年ぐらいから15年ほど知識が抜け落ちてるので、不完全ではありますが、じつはかなりもの申せるぐらい、昔はアニメ@@@でした(爆)。

[5]続きを読む

06月23日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る