ID:102711
声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■誠実派(2)
父親が退院できるかどうかの瀬戸際らしく、急遽、明日の昼に主治医と面談することとなったため、休暇をとって1日早く大阪に帰ってきました。
こういう風に急に大阪へ帰る場合、たいてい都合がいい(ぎりぎり間に合う)最終便の飛行機がちっとも空いてない、かわりに予約が取れた一つ前のフライトは時間的にぎりぎり間に合いそうにない・・・
ということで、早々に飛行機を断念して新幹線に飛び乗りました。

なんと隣に、すごーく雰囲気が森川さん似の、一見すると芸能人風(?)の、体格がチョイ良い茶髪お兄さんが来ました。ドルチェガッバーナのスーツを着こなし、なんだか派手な白黒チェッカー柄のメガネして、白金コンビのロレックスクロノグラフ・・・ちょっとだけ離れた席にマネージャ風の外見普通の連れのおじさん。
あれ?この人だれ?と思いましたが、最近は映画とアニメ以外のTVをまったく観ないので、声優か映画俳優以外はまったく判らないという偏った知識の人間の為、この人が誰だかはさっぱりわからない。
もしかすると、ただお金持ちのなだけの茶髪のお兄さんかもしれませんが、とにかく通路側の私の席を乗り越えて横の窓際席に座ろうとして、車両が揺れてもいないのになぜかバランスを崩して私のヒザの上に転がりこんで来ました。(笑)でもって、品の良いコロンを付けていたのと、屈託のない素直な笑顔で「ごめんなさい」とすかさず謝ってくれたので、一瞬で許しました(笑)。
最近、ちょいと若めのお兄さんに親近感が沸いて仕方がない、きっと変な中年のおばさんです。

BLCD「夜明けには好きと言って」
福山 潤 : 白坂一葉
吉野裕行 : 金崎新二
森川智之 : 黒石篤成

新幹線の中で聴きました。(もう、とっくに隣の茶髪のにいちゃんの存在は念頭になくて、ヘッドフォンをつければもう自分の世界、たぶんBLCD聴いてるとはばれなかったと思いますが・・・笑)
顔に劣等感があって、何事も上手くいかずにひねくれているうち、交通事故で大けが、顔面の形成手術のついでに整形をして別人の人生を生きようとする一葉。彼女の薦めで面接を受けに来たホストクラブで中学時代に自分をだまして欺いた黒石篤成と再会。恨みを晴らすために彼をナンバー1の座からひきづり降ろそうと・・・

まず、最近あまりBLCDを聴く暇がなかったのと、福山君メインは聴いていなかったので、いつのまにか演技力がアップしている彼の心理描写に、ちょっと感心。上手くなったと思います。思いきり憎まれ役のよっちんにも、だんだんわざとらしい表現が少なくなって、あざとい役まわりなのに、それなりに存在感のある演技をしていて、彼もそれなりに力を付けてきたのねと思いました。(でも結界師はいただけないですが・・・そうか、もう少年役に無理があるのね)
そして森川さん・・・ホストでいるときはばか丁寧でうそくさい程に誠実そう、そして客の前でないときは、朴訥としていて、時にぶっきらぼう、時に素朴。
お話としては、たまにセリフで不自然だなぁというのが数カ所ほど気になったのですが、基本的に人間関係の描写は上手く表現されていて、演技の掛け合いとしては飽きることなく面白く最後まで聴けて、どこかの砂漠のとんでも王子がでてくる傾向の話とは50光年ほど離れていて、素敵な作品でした。
黒石の、あまりの朴訥で誠実男ぶりに、なんだか彼の気持ちが伝わってきて、切なさにクライマックスを待たずに途中で泣けてきて、涙目になってしまいました。それぐらい、森川さんの演技がぐっと来ました。
まったく予想外にやられました。さようならを言う気は・・・と同じ傾向の演技ですが、こちらの黒石の方が朴訥で素直かな?おやじ臭くもなかったですし・・・(笑)いやぁ・・・良かったです。
噂の泣くシーン(福山君がマジ泣き演技の森川さんに初めて遭遇したらしく、とても印象にのこったとコメントしていましたっけ)。森川さんの絶品泣きです。泣きの演技といえば、思い出すのは、映画としてはB級以下レベルの作品ですが「アンブレイカブル」の泣き、そして最近ですと「ブラックダリア」の泣きも良いですよ・・・アニメではスピードグラファーの水天宮さんの泣きの演技には脳天痺れましたっけ・・・あとは・・・

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06月14日(木)
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