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声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■吹き替えの醍醐味を堪能
ドンの声は梅津さん、どうやらERかなにかでも梅津さんが担当だったことがあるみたいで、ドンを演じるのは初ではないらしく、演技はしっくりと嵌って、ドンの地声やしゃべりが梅津さんのそれとかなりシンクロしてました。
梅津さん脇では良くお名前を見ますし、森川さんが初マシューで主演したDVD版のゴジラでも良い役をやられてて(軍曹としてサポートに東奔西走する役)印象深かったのですが、今回初めてメインを聴いて、発声とセリフまわしに、強力若本さんを連想させる独特のクールさと素敵さがあって驚きました。なんだか、この人の超クールな2枚目や殺し屋とかの演技をもっと聴いてみたいと思ってしまいました。この作品は梅津さんの世界を堪能できます。セリフ量は半端じゃない、全セリフの60%ぐらいが梅津さんなので、お疲れさまでしたと言いたいです。あと、喧伝放送の声とホテルのオーナーの兼ね役が大塚明夫さん相変わらず上手い。しかし、喧伝放送の声の人がやっと顔だしたのかと思って、しばらく混乱しました、この兼ね役は間違ってます。(笑)声に特徴があるので、失敗ではないかと・・・
森川さんが、外国人TVスタッフのカメラマン役ホアキン・フェニックスを担当。セリフ量は少ないですが、なかなか印象に残る良い役です。このホアキンを聴けば、ウォークザラインで何故森川さんを配役してくれなかったのか悔やまれます。ウォークの配給会社のキャスティンぐ担当さん、是非これを良く聴いて見てください。ホアキンのセリフの声の雰囲気と森川さんの声と演技の雰囲気は完璧に一致してました。凄いです。
さて、そのカメラマンさんは凄惨な状況になっている事実を世界に知らせようと命がけで取材をやったりとがんばりますが、やっぱり一端内戦が勃発すれば、外国人記者など本当に無力なのを思い知らされます。報道の仕事の過酷さと当事者ではない無力さを思い知る役です。本当に本当の本物の上手さがあると思ったセリフが、最後の方、出番が無くなる前でいくつか出てきて、脳天まで痺れました。あと、先ほどの大塚さんじゃないですが、森川さんもメインの出演以外にもラジオやTVからレポートする声などがいくつか聴けます。モブシーンのオフ画面でも声が・・・それから・・・一番最後までこの作品はきちんと観てください。森川さんが最後のエピローグを担当しています。それが結構な長さがあり、しかもなかなか聴けない綺麗なアナウンサー調のモノローグです。
その他、安元(チャド)さんが良い役で出てきます。他はあんまり普段知らない方々でしたが、みなさん地味に上手く嵌ってました。
08月26日(土)
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