ID:102711
声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■太めだっていいじゃん(*修正)
太めということでは、私もかなり耳痛い身につまされる問題(外見もそうですが、成人病とかが危険ですし)。太めに悩む女性には、主人公が受ける、あからさまな発言などに、ちょっといたたまれなくなってしまう部分もあるかと思いますが、それでも勇気を持って見続けていれば、最後にはなんだか悩むのがばからしくなって、無理のない自然体の自分で生きることが一番美しい生き方なんだ、外見を取り繕うよりも、内面の心の美しさがあれば、自然ににじみ出る立ち居振る舞いが、その人を素敵に見せるんだなぁと、納得させてくれる。そんな作品。誰もが一度は陥るコンプレックスの問題を、結構ストレートに取り上げていて、賛否はあるでしょうし、個人的に総てを肯定するわけでありませんが、彼女たちのたくましさが羨ましくもありました。肥満に悩む女性は一度これを観て、思いきりモリモリ本気声に誘惑されてみてください、乙女ゲー並の快感かもしれません(笑)。


そしてもう1本はまったく毛色の違うマッチョ映画(笑)

スリーハンドレット(原題:300)
2007年/アメリカ 117分
監督 ザック・スナイダー
出演
ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディ、デヴィッド・ウェンハム、ドミニク・ウェスト
ミヒャエル・ファスベンダー、ヴィンセント・リーガン他

スパルタの男は、生まれた時から戦えぬ者は淘汰され、幼少の頃から徹底的に闘う精神と技をたたき込まれ、戦士として育て上げられる。漢の中の漢として、若きときから素質を示し戦士の尊敬を勝ち取ったスパルタ王レオニダスは、土地と水を差し出せと、全面降伏を尊大な態度で迫る大ペルシャ帝国王ルセスクセスの使者を、全員井戸へ突き落とす。戦いの予感。100万のペルシャ軍の接近。神託を伝える妖艶な美女は、醜く老獪な神官達に、神託は降りず戦はならぬと告げる。そのため、スパルタ議会も出兵を拒否。それでも、レオニダス王は国と愛する者を守るため、死をも恐れぬ忠誠を誓う精鋭300人だけを引き連れ、膨大な人数のペルシア軍を、その知謀と腕力で迎え撃つしかなかった。やがて、圧倒的な数の差を地形でカバーする戦法を駆使しながらの壮絶なる戦いが始まる。

驚異の映像美、シンシティと同じ原作者のフランク・ミラーのアメコミ作品が原作。
撮影後から1年間映像の特殊処理に費やしただけのことはあって、暑苦しくも血みどろの肉弾ぐしゃぐしゃ戦争シーンが、まるで古代のオリンピックの再現映像を見せられているかのように、セピア色の淡い色調に汗も血もドロも、みんな綺麗に見せてしまうから、恐ろしい。しかも肉弾戦をスローモーションでこれでもかという見せ方、躍動する鍛え上げた筋肉の美しさと、切った張ったぶっ刺した、手が足がちぎれ首が飛ぶ残酷さとのコントラストに不思議な感覚を与える。観たことの無い映像に最初慣れるまでは息を呑んだ。とにかく凄い、動く古代絵巻を観ているようでもある。そして野郎共の雄叫びの洪水。すみません、主役をギロロ伍長が熱演しているらしいのですが、今回は原語で観ました。とりあえず、素の作品を理解したかったので・・・

史実としてヘロドトスが後世に書き残した伝説的な戦い。ギリシャの都市国家スパルタの王レオニダス率いるスパルタ軍300人、実際は協力国との混成軍は総数5千数百ぐらいは居たらしい。一方のペルシアの恐怖王ルセスクセス率いる100万の軍勢も、史実の伝聞では20万人ぐらいだったらしい・・・なのですが、それでも圧倒的な数の勢力差のある、血みどろの戦いだった事には間違いが無いようです。
そんな語り伝えられている史実を、思いきりCGアニメの様な世界画像で描いた作品です。

いまでも厳しく子供に仕込むことをスパルタ式教育と形容されるほど、歴史的にもスパルタの戦士は凄かったに違いないです。劇中身震いしたスパルタ王の言葉が、100万人の奴隷よりも戦いを生業とする300の精鋭の方が優秀だと、そしてまさしく言葉のとおり、殺して殺して殺しまくります。

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10月07日(日)
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